ちょっと今回は趣向を変えて、最近よく考えていることを書いてみたいと思います。
先日、私が講師として関わっている比企起業大学の2021年秋学期プレセミナーが開催されました。
起業に興味がある、または既に会社員を辞めフリーランスや個人事業主で活動しているけど改めて起業のことを学びたいという7名の方々の参加がありました。
私も講師の立場ではありますが、起業してまだ1年半。
偉そうに何かを教えられる立場ではなく、私も一緒に起業について学ぶ、考えるというスタンスで取り組んでいますので、起業に興味がある方とお話する機会は、自分の起業に対する初心を振り返る意味でもいいきっかけにもなりますね。
また最近、「定年まで我慢して、その後好きなことをやればいい」という言葉を耳にしました。
そのことがあって、こんなツイートをしました。
今回はこのあたりを少し整理することにしました。
「起業」と「起業家マインド」
比企起業大学では起業するために必要な「起業家マインド」を学びます。
でも「起業家マインド」が必要なのは起業家だけではありません。
極論をいってしまうと、すべての人に必要な能力だと思っています。
私が考える「起業家マインド」とは、一言でいえば「自分で考え、決められる力」のことです。
起業家は、誰をお客さんにするか、何を売るか、どうやって売るか、いくらで売るかを自分で決めなければなりません。
逆に、それを自分で決められるのが起業家ともいえます。
ただ会社員であっても、自分で決めてはいけないということは決してありません。
むしろ会社としても、ただ会社にいわれたことだけをやる社員よりも、自分で考えて行動することのできる社員を欲しいと思うでしょう。
そのため「起業家マインド」はすべてのビジネスパーソンにとって不可欠な能力といえます。
自分の人生を主体的に生きる
「起業家マインド」はすべてのビジネスパーソンにとって不可欠な能力であると述べましたが、では「人生」ということを考えるとどうでしょうか?
同じことが当てはまるのではないかと私は考えます。
親や友人、学校の先生など周りの人に言われたことをやるのではなく、自分の人生という時間を大切にして、自分で生き方や働き方を考え、選び取っていく。
そうすることで生の実感に満ち溢れる人生を送ることができるのではないか。
これはいわば「人生を主体的に生きる」ということです。
かの名著『7つの習慣』の中でも、「主体的である」ことが最初の習慣として掲げられているように、「主体的に生きる=起業家マインド」はすべての人にとって重要な能力ではないかと思います。
仕事は「我慢」か
いうまでもなく、「働くこと」や「仕事」は人生で非常に大きな時間を占める大切な要素です。
なぜそれをただ「我慢」するだけの時間にする必要があるのか。
もちろん苦しいことをやらなくていいという意味ではありません。
どんな仕事でも苦労や悩みはあると思います。
ただ自分が決めて選びとった仕事であれば、その過程もひっくるめて自分ごとにできるし、成長の糧にすることができます。
また、それを乗り越えることができたときの喜びや達成感は何にも代えがたいものです。
私が自分のしごとを通じて、起業に興味のある人や子どもたちに伝えていきたいのは、「自分で選んでいい」ということです。
選択肢は無数にあって、そこから好きに選んでいい。
選択権は自分にあります。
選んだものには正解や不正解はありません。
そして誰でも自分で選んだ道のためなら頑張れるのです。
とまあ、自分はまだまだそんな偉そうに語れる状態ではありません。
自信を持ってそういえるよう、これからも学び続けます。
これからも自分はどんな人生を送りたいのか、どんな仕事がしたいのか、それを考えながら自ら決めて行動に移していける起業家マインドを、自分自身も大切にしつつ、日々活動していきたいと思います。