改めて「経営」というものを学びたい
今回、坂戸市商工会主催の「創業塾」なるものに参加してみました。
2020年4月に個人事業主として起業したわけですが、振り返ってみれば、私が比企起業塾に参加したのは2018年10月~2019年2月で、主に「お客さんづくり」の重要性に重きをおいて学んできました。
ですが、実際に起業してみると、長いこの先のことではなく、目先のことに注意が行き過ぎてしまうような気がしていました。
やりたいことはイメージできても、一つの事業として実行していこうとするとボヤっとしてしまうのです。
そんなとき、2020年7月から8月にかけて、ふとしたことから、寄居町に住むスーパー起業家の方の個別コンサルを受ける機会をいただき、経営における「数字」ということを強く意識するようになりました。
ここでいう「数字」というのは、お客さんの「数」であり、そこから出る「売上」です。
これらをもとに月次・年次の収支計画をつくることで、事業全体の進捗や経営状況を把握できるということを実感しました。
「なんとなく」ではなく、数字で経営が見えるというのは大きい!
もちろん実際はもっと細かい数字はその都度あろうかと思いますが、とりあえずの状況や今後の計画をざっくり把握するのには大いに役立つと思います。
そんなこんなで、数字を意識しようと思い始めたころ、私が住む坂戸市で、商工会主催の「創業塾」開催のお知らせが届いたのです。
内容を見ると、「経営に必要なお金の知識」や「創業シミュレーション」、「事業計画書づくり」ということで、まさに今の興味の方向性と一致していました!
既に起業した身ではありましたが、参加することにしましたよ。
(裏ミッションとして、坂戸市の商工会や起業家の人たちとのつながりをつくりたいという目的もありました。)
ちなみに、今回の創業塾のプログラムはこんな感じ。(第3回以降は予定)
【第1回】実際に創業してみて分かったこと
成功する経営者に共通すること
まずやることは事業計画の作成
【第2回】創業を制する者はお金の流れを理解している
実際にやってみよう(創業シミュレーション)
【第3回】実際にやってみよう(解説編)
【第4回】事業計画を作成してみよう
【第5回】創業時の資金計画の立て方
開業体験談
坂戸市創業支援事業助成金の説明
簿記やっててよかった
で、さっそく第1回目は予定が入っていたため欠席し、第2回目に初参加でした。
越谷市役所時代は、いわゆる「創業塾」の主催側で傍聴したことはありましたが、参加者として出席するのは初めてでちょっと楽しみでした。
第2回に参加してみた感想を結論からいうと・・・めちゃめちゃ勉強になりました!!
今回は、「創業を制する者はお金の流れを理解している」がテーマということで、会計についてのお話がメインでした。
下のまとメモにも書きましたが、「経営を、定量と定性の両面で見る」とか、「粗利益を徹底的に考える」など、多くの学びがありました。
2019年に簿記3級をとっていたので、会計知識にも余裕をもってついていけたのも良かった。
簿記やってて良かったと思うとともに、お金の流れにもまた興味が湧いてきたので、学びなおすのもいいなあと思い始めてしまいました。
また、それ以上に、講師の折原浩さん(株式会社ディセンター)がめちゃくちゃ魅力的。
話は分かりやすいし、おもしろい!
私が折原先生の言葉で一番シビれたのは、粗利率を高めるために必要なことは
イノベーション
であるという言葉です。
ここでいうイノベーションというのは、「差別化」ということで、同じ業界の人が誰も今までやったことがないことをやるということです。
このあたりは私が比企起業塾で学んだ「ランチェスター戦略」とも共通することで、そこに至るまでのロジックがあまりにカッコ良すぎて背筋がゾクゾクしましたね。
一度でいいから言ってみたい!笑
余談ですが、折原先生は小説仕立てのビジネス本(『下町のジャンヌダルク』)も書いているそうで、こちらもおもしろそうです!
電子書籍のみなのが、紙派の私としては残念だけど、これはぜひ読んでみようと思います。
講義終了後に挨拶してみると、なんと地元は春日部で、春日部市場の経営をされていた方だということが判明。(私は草加出身で、高校が春日部)
不思議な縁を感じます。
しばし春日部~越谷あたりのことで談笑しました。
めっちゃええ人だったなあ。
折原先生、ありがとうございました。
次回以降がまた楽しみです!
目的の一つだった坂戸の起業家とのつながりの方はまだできず。
昨年一緒に活動した友人はいましたが、他の方とも次回は話ができるといいな。
(参加者14人中、女性が11人で圧倒的多数なので、距離感つかみづらい・・・。友人に紹介してもらおう)
第2回創業塾のまとメモ
・経営は、「定量」と「定性」の両面を見ることが大事
・決算書は、経営を分かりやすく理解するための道具である
⇒ 道具なので、使うと経営が簡単になる!(苦手意識を持つのは損だし、本末転倒)
・決算書において最も大事なのは、「粗利益」
粗利益がすべての利益の大本になるもので、粗利益が多くなるような事業にしていくことが大事
・「経費削減が重要」というのは小さな会社には必ずしも当てはまらない
個人事業主や小さな会社は、そもそもそんなにお金(経費)を使っていないので、削減余地が少ない
⇒ それよりも「売上高」、「粗利率(売上高/売上総利益)」を上げていくことを徹底して考えること
⇒ そのためにはイノベーションが必要
ここでいうイノベーションとは、差別化であり、同じ業界の人が誰も今までやったことがないことをやるということ