筑波大学附属坂戸高校のK先生とミーティング

普段は埼玉県比企郡ときがわ町で主に活動している私ですが、家族と共に住んでいるのは隣の隣にある坂戸市。
なんだかんだいってもやはり住んでいる自治体のことも気になります。

ということで、本日は市内にある筑波大学附属坂戸高校(以下、「筑坂高校」)にお邪魔しました。
こちらのK先生とは昨年、坂戸で学びに関心を持って活動しているメンバーと一緒にミーティングをしたことがあり、それ以来いろいろと情報交換をさせていただいていました。

たまたま今年はオンラインで開催されていたマイプロジェクトアワードを視聴して興味を持ち、シェアしたところ深夜にも関わらず話が盛り上がってしまい(笑)、ミーティングが実現しました。
私がときがわ町でICT支援をやっていることや、ときがわ町から通ってくる生徒もいるということで、何かしらおもしろいことができないかという両者の期待が一致したのでしょう。
(こういうノリや直感を、私はけっこう大事にしています)

私としても「国立大学附属」という独自性を魅力に感じていましたし、何より筑波大学出身者としては少なからぬご縁を感じるところでもあります。
行く前からワクワクがおさまりません。

迎えた当日、校門の前まで来ると盛大に咲き誇る桜が迎えてくれました。
これはいいですね!
桜の花びらが散って歩道に敷き詰められているようでとてもキレイ。

事務室に伺うとすぐにK先生が迎えにきてくれました。

(やや蛇足ですが・・・
考えてみたら高校の校舎の中に入るのは母校を卒業して以来久しぶりでしたが、なんとなく違和感。
廊下を歩いていてその理由にすぐに思い当たりました。
ときがわ町の小中学校に出入りしていたせいで、内装木質化された校舎が自分の中での標準になっていたようです。
木があるのとないのとでは、こんなに印象が違うものなんですね。)

筑坂高校の課題感ややりたいこと

K先生個人としての課題感ややりたいことを交えて、現状をヒアリングしました。
以下、差し支えない範囲で記録しておきます。

・高校ではローカルよりグローバルへの意識が強い
 → コロナ禍で現地フィールドワークはできず、オンラインによるやり取りのみ

・1年次に海外への修学旅行と国内のフィールドワークを例年実施していた
 → 海外は国内は旅行会社を通じて、国内は現地の行政や大学と連携してプログラム検討

・ボランティア活動に力を入れている
 → 入試競争の中でボランティア活動が重視されてきている
 → 先生に紐づくものが多い
   中には授業をきっかけにして、生徒自身がチームを作って活動しているものもある

・基本、学校全体で決めるというより、先生や生徒の自主的活動として行っている

・2年次のT-GAPや3年次の卒業研究など、独自の課外活動や探究活動を行っているが、十分に魅力を伝えきれていない

・地域(坂戸)とのつながりは、小学校での農業や女子栄養大学との連携などに限られている
 → 発信も十分にはできていない

・プログラミング教育に関心を持っている先生、生徒もいる
 → 生徒自身に教えるノウハウはない
 ⇒ 私のICT支援員の経験を踏まえて、連携して市内小学校向けのプログラムを作れないか検討していく

・とにかく情報発信が下手
 → 生徒自身による発信もアイデアとしては持っている
 ⇒ 学校というより、個々の先生も魅力的。そこを発信していっては?
   

・4月から私服着用が可能になった
 → あまり知られていない(マスメディアの取材を受ける予定だったが、コロナで流れた)
   先生のお膳立てもあったが、基本ルールは生徒会主導で生徒自身がつくるもの

・K先生自身はセルフプロデュースに関心を持っている
 → 「Will」が一番大事
   今年度中になんらかの実践をしたい

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帰り際、玄関を出たところの芝生に建てられていた石碑に目が留まりました。
そこには

「自由 自立 自覚」

の文字が刻まれています。

卒業生から贈呈されたもののようですが、筑坂高校の校風を示しているようでなんだかジンと体に染み入るように感じました。

実は一昨年に、市内のコミュニティスペースと連携して、筑坂高校の生徒による活動「フリーファミリー」の活動に参加させていただいたことがありました。
このような課外活動や探究活動は非常に魅力的で、生徒さんの自主性が素晴らしいと思いました。
そのような経験もあり、私自身、筑坂高校は坂戸市の大きな資源であるととらえています。

普段はときがわ町をメインに活動していますが、特に来年は娘も小学生になるので坂戸市の教育事情には無関心ではいられません。
今のところ坂戸市の行政とのつながりはほぼないに等しいですが、こうした連携を通じて、民の立場から少しずつできることをやっていきたいですね!

K先生、ありがとうございました!