2022年1月11日(火)10時~12時、ときがわ町の有機農家である晴耕雨読さんにて「ダンボールでつくるコンポストのワークショップ」に参加しました。

仲間と運営している一般社団法人ときがわ社中で、滑川町の特産物である「谷津田米(やつだまい)」のブランディングに関わるようになって、廃棄物や未利用物の活用といったことに興味を抱くようになったためです。

生ごみから堆肥をつくるコンポストは、その一つの手段としておもしろいなと思っていました。

ダンボールを使ったコンポストづくりは、
・電気を使わない
・低コスト
・庭がなくてもできる
・堆肥として野菜づくりに使える

というメリットがあるそうです。

実際にコンポストをつくるための床づくりをやってみました。
手順は以下のとおりです。(ホントに簡単!)

ダンボールコンポストの手順

  • ダンボールを目張りする(水分が漏れないように)
  • ダンボールの底に切ったダンボールを敷く(水分が染み出ないように)
  • もみ殻を敷き詰める(10㎝程度。水分吸収のため)

たったこれだけですぐにコンポストをつくり始めることができます。
もみ殻のかわりにオガ屑やくん炭(もみ殻を炭にしたもの)などでもいいそうです。

コンポストづくりも簡単で、もみ殻の上に残飯などの生ごみを入れ、米ぬかと混ぜてやるだけ。
あとは2~3日に1度かきまぜると発酵が進み、3か月ほど経つと堆肥化するそうです。
(ただ実際に畑に撒くのは少し寝かせて土のようになってからが使いやすいようです。)

生ごみのうちコンポスト化しやすいもの・しにくいものは以下のとおりだそうです。

しやすいもの(分解しやすい)

・肉、魚、果物の実、ご飯など高カロリーなもの

しにくいもの(分解しにくい)

・野菜クズや果物の皮や芯など低カロリー、繊維が多いもの

分解されないもの

・卵の殻、貝殻、タケノコ・玉ねぎ・とうもろこしなどの皮、梅干しなどの種など

入れるといいもの(入れてもいいもの)

・コーヒー、お茶などのがら(脱臭効果が期待できる)
・鉛筆の削りカス(水分吸収)
・廃油など(分解が早まる)

実際は晴耕雨読さんでは上記に限らず割となんでも入れてしまっているそうです。

ただし、ダンボールの容量の問題はあるので、大きいものをどんどん入れてしまうと早くいっぱいになってしまうので、嵩のあるものの場合はある程度細かく切って入れるといいかもしれません。

米ぬかを多めに入れると失敗しにくいようです。

実際に晴耕雨読さんでつくっているコンポストも見せてもらいました。
確かに野菜クズが多く入れられているようです。

気温が低いこともあって匂いもたいしたことはなく、手をかざしてみるとほのかに温かさも感じました。
発酵が進んできているそうです。

やってみる上で心配なのは虫と匂い。
そのへんはやりながら対策を考えていきたいと思います。

晴耕雨読の橋本拓さんによると、大事なのは「無理をしないこと」だそうです。
コンポストをつくる目的は「ゴミを少しでも減らすこと」ですので、あまり神経質にやりすぎてしまうとストレスになって続かないんだそうです。

うちではわずかですが家庭菜園をやっているので、子どもと楽しみながらできたらと思います。
「生ごみが減った!」と実感できる日が来るのを楽しみに、まずは続けることを目標にしていきます。

また、個人的に可能性を感じているのは、学校や飲食店との連携
橋本拓さんから聞いたところでは、小川町では小学校で給食の残飯を利用してコンポストづくりに取り組んでいるとのこと。
本当なら残飯が出ないのが一番いいのですが、残飯が出てしまった場合にただ捨ててしまうのはもったいない。
それを捨てずにコンポストにすることで、学校農園や地域の農家との連携につなげられたらおもしろいのではないかと思いました。橋本拓さんとは小中学校での農業・食育に関する体験講座がつくれないかと話していますので、コンポストもぜひ組み込めないか検討していきたいと思います。

晴耕雨読さん、ありがとうございました!