2022年9月22日(金)8:30-16:00、ときがわ町立萩ヶ丘小学校でICT活用支援を行いました。
これまでのICT支援員の活動では、先生方向けの研修を行うことが多かったのですが、今回は実際の授業でのタブレット活用のサポートに入りました。
この日の私の時間割は以下のとおりでした。
1時間目 2年生 生活 おもちゃの遊び方に関する資料づくり(Jamboard)
2時間目 3年生 算数 Jamboardを使った発表
3時間目 1年生 算数 いろんな入力方法、キーボード操作
4時間目 5年生 算数 デジタル教科書の利用
給食
5時間目 お休み
6時間目 国語 5年生 Googleフォーム、Jamboard
放課後 教員向け研修 Jamboardの共同編集
1日仕事ですが、充実した時間になりそうです。
1時間目 2年生(生活)
去年1年生だった子たちが私のことを憶えていて、「かざませんせい」と名前まで憶えていてくれたことに感激!
みんなからプレゼントしてもらった絵は大事にとってあるよ(^^)
今回は自分でつくったおもちゃの遊び方を1年生に教えるための資料をつくりました。
スライドは2年生ではとっつきにくいと思い、Jamboardを利用することにしました。
おもちゃの使い方を写真や動画に撮ったものをJamboardに張り付けていきます。
私たち大人は慣れているドラッグアンドドロップや画面の大きさの変更・移動など、一つ一つの操作を説明するのが難しい。
まず言葉が理解できませんので、実際に見てもらいながら「指で押さえたまま移動して、指を離す。クレーンゲームだよー」とやりながら進めました。
画面の漢字も読めないものが多いので、見ながら「この画面が出たらやるんだよ」と伝えるしかないのです。
でもやり方を憶えるとあっという間に理解して、自分でできるようになりました。
言葉はわからなくても、実際にやってみる、数をこなすのが重要ですね。
動画はそのままの状態では張り付かないので、加工が必要のため、そこまでたどり着けず持ち越しに。
2時間目 3年生(算数)
まずは問題の解き方を考え、ノートに書いた後、発表・共有のためJamboardを使いました。
入力方法はペンツールで手書き。
ローマ字を習うのは3年生からのため、まだ習い立てだとキーボードで入力するには時間がかかるからです。
試験的にクラスに数本、タッチペンが配布されているとのことで、タッチペンを使って書いている子はやはり書きやすそうでした。
3年生以下のクラスではタッチペンがあるといいかもしれませんね。
早期にキーボード入力に慣れるというやり方もあるのかもしれませんが、キーボードで入力することは目的ではなく手段です。
学習効果を上げることを考えれば、手書きや音声入力を使い分けるといいのではないかと思います。
3時間目 1年生(算数)
今度は1年生ということで、ひらがなも習ったばかり。
キーボード入力はかなりのハードルとなります。
試しにタイピングゲームを試してみました。
画面に出てくる文字が大文字で、キーボードにある小文字との違いがわからなかったり、アルファベットを追いかけているだけなので、ローマ字表記の仕方が憶えられるかというと疑問が残ったりしました。
無理にキーボード入力をするよりも、何かを調べたり、伝えたりすることが目的であれば
・音声入力で検索する
・写真やイラストで表現する
・手書き入力を使う
という選択肢も有効かと思います。
音声入力での検索を試してみましたが、複雑な言葉でなければ早く目的のものにたどり着けるという効率の良さが実感できました。
入力という行為そのものより、その先にあるものが目的の場合はキーボード入力に固執する必要はないと感じました。
4時間目 5年生(算数)
デジタル教科書を使っていました。
個人のタブレットでそれぞれ教科書を見ていましたが、自分自身の書き込みが保存されないため(もしかしたら保存できるのかもしれませんが)、対面の授業でデジタル教科書を使うメリットがどこまであるのか疑問でした。
実物の教科書であれば自分の教科書に書き込みをすれば自分のメモとして記憶にも残りやすいと思うのですが、これではあまり印象に残らないような気がします。
何より広げてみたり、ページをすぐにめくって見比べられる一覧性もリアルの教科書の方が優れています。
デジタル教科書が生きるのはやはりリモート環境なんでしょうね。
すべての教科書がタブレット1台で見られて、毎日重い教科書を何冊も持ち運びする必要がなくなるならまだメリットはありそうな気がしますが・・・。
正直なところ、現状では必要性を感じないのも当然かもしれません。
給食
密かに楽しみにしていたときがわ町の学校給食。
給食なんて何十年ぶりかに食べました。
この日のメニューは根菜がゴロゴロ入ったカレー。
大盛りにしていただいてお腹いっぱいになりました。
久しぶりの給食、懐かしくて美味しかったです!
さすが「食と教育で選ばれるまち」を目指しているときがわ町ですね。
ごちそうさまでした!
5時間目 お休み
5時間目は国語の予定だったのですが、急遽変更になったため、空き時間を使って校内の見学と放課後の研修の準備作業をしていました。
いつ来てもすばらしい建物です!
見学をしていたら、ある先生から話しかけられました。
「『地域でしごと』読みました。ときがわ町にはすばらしい活動をされている人がたくさんいるんですね。町の良さに気づきました」
と嬉しいお言葉を頂戴しました。
お読みいただき、ありがとうございます!
すごく嬉しいです!
6時間目 5年生(国語)
3種類の敬語についてGoogleフォームとJamboardを使って学びました。
まずはGoogleフォームで簡単な小テスト。
Classroomから共有リンクにアクセスして行います。
これを使うと
・プリントの配布・回収の手間・時間が不要
・瞬時に集計される
・クラス全体の理解度の傾向がわかる
・テスト設定にすれば採点も可能
・データが蓄積できる
といったメリットがあります。
その結果を踏まえつつ、共同編集にしたJamboardに3種類の敬語を書き出したり、分類したりしていきます。
複数人の同時編集のため、自分だけでなく他の人が書いたものまで動かせるという状態を実感しつつ、「ワー」「キャー」いいながら楽しく作業できました。
カオス状態にならないようにルールを決めておくことは必要かもしれませんが、グループワークの一つの手段にはなりうるかと思います。
放課後 教員向け研修
事前にリクエストのあったJamboardでの共同編集を先生方に試していただきました。
・2つのグループに分け、それぞれ「タブレットを使ってやってみたいこと」のアイデアを書き出す
・出たアイデアをグループ分けする
・発表、共有
さすが先生方。
資料のつくり方がすごく見やすいです!
こういった機能を一つ一つ使っていきながら、トライアルを積み重ねていくことが、遠回りなようで実は一番の近道になるのではないかと思います。
最後に「Googleフォームを使ってみたい」という声が上がりましたので、簡単にご紹介して、改めて希望があれば次回ということになりました。
お忙しい中セッティングいただきましたF教頭、K先生をはじめ、萩ヶ丘小学校の先生方、 ありがとうございました!