2022年11月15日(火)8:15~16:30、萩ヶ丘小学校にてICT支援を行いました。
この日は保護者、児童、先生方を対象に実施するアンケートをGoogleフォームで実施するための支援と、算数の授業のサポートに入りました。
Googleフォームの活用
先生方が考えているアンケートの実施に向けて、操作方法を教えつつ、さっそく作成をはじめました。
練習のための練習ではなく、やはり実際につくりながらの方が直接やりたいことの実現につながるので意欲的に進めることができるのではないかと思います。
最初はもちろん何もわからなくても、いじるうちになんとなく感覚がわかったのか、どんどん進められるようになりました。
学校におけるICT化を進める上で、Googleフォームは非常にとっかかりやすいツールだと考えています。
操作方法がシンプルで、かつ業務負担の軽減につながる可能性が非常に高いからです。
具体的にあげると、
- 印刷、配布、回収、集計の手間や時間がかからない
- 印刷、配布、回収、集計時のミスが起こらない
- 保存のためのスペースが不要
特に印刷や集計で手間や時間がかからないのは大きなメリットですね。
アンケートは作成だけでなく、回収や集計に手間・時間がかかりすぎて、その結果を活かすところまでなかなかたどり着かないという問題があります。
Googleフォームであればその手間が一切なくなるため、アンケート結果を用いて何をするか、どう活かすかに注力することができます。
そのための余白ができるというのが何より大きなメリットです。
余白ができれば、ほかのICT活用も進めやすいからです。
今回、アンケートをGoogleフォームで実施できれば、一つの成果につながりますので非常に期待しています。
また来週も萩ヶ丘小学校に伺うので、ぜひうまくいくようにご支援していきたいですね。
学校でのICT活用に向けて
3・4限は算数の授業を見せていただきました。
タブレットは使わず、デジタル教科書をモニターに映すのみでしたので、基本は見学。
タブレットを使うとしたらどんなやり方があるかを考えながら、先生や子どもたちの様子を観察していました。
授業の合間には、先生方といろいろ話をさせていただきました。
- 教科書がただタブレットに置き換わっただけなのでは思ってしまう
- ノートとタブレットを併用すると、結局ノートに戻ってしまう
- ICT化が進んでいる学校では、ほぼタブレットだけを使って授業をしていた
- アナログとICTのどちらかではなく、ベストミックスによる最適化を目指すのがいいのではないか
- 教員がこれまで培ってきたものを一度壊す必要があるのではないかという不安
- なかなか時間が確保できない
全体としてICT活用に壁を感じている様子。
どうしても不安や負担感が壁になってしまうようです。
その壁を乗り越えるにはどうしたらいいのか。
正解を持っているわけではありませんが、これまでの経験則として、子どもたちは楽しさを、先生方は業務の効率化を感じられるところから、できることから進めていくといいような気がしています。
小さな成功体験は次への意欲を生みます。
その積み重ねが成果になるのではないかと思っています。
まとめと今後に向けて
負担軽減につながる可能性が高いGoogleフォームの活用に向けて動き出したことは、大きな変化を感じます。
一方で、リアルでの授業ができている中で、タブレットの活用場面に迷いを感じている様子も見てとれました。
私もICT支援員を務めてはいますが、ICTの専門家ではまったくありません。
ただちょっとだけ先生方よりもPCやアプリの使い方を知っていただけです。
Chromebookに至っては先生方とスタートは同じでした。
ただ教える立場である以上、そこから頑張って勉強したということがあります。
学びのきっかけはそんなところからです。
先生方は教え方、授業のやり方を一生懸命学んできた、いわば教えるプロです。
そこにICTという新しい道具が学校現場に導入されてきたと捉えています。
あくまで私ができることは、その力をさらに発揮できるような使い方を考えるきっかけづくり、子どもたちが学びの力を身につけるための環境づくりのサポートだと思っています。
タブレットの活用は目的ではなく手段です。
目的はあくまで地域や学校に、子どもたちの最適な学びの環境をつくること。
そこは忘れないようにしつつ、学校の先生方、子どもたち、地域にとって最適な学びの環境をつくるにはどうしたらしいかを、学校の先生方や教育委員会の皆さまと一緒に考えていきたいと思います。