「農業研究」での馬ふん堆肥に関する研究発表(その2)

2023年2月17日(水)9:30-10:30、2月15日に続き、筑波大学附属坂戸高校の「農業研究」の研究発表にお邪魔しました。

今年度の農業研究で、ときがわ町にある養老牧場、ホースケアガーデンさんの馬ふん堆肥を題材として取り上げていただいています。

この日は金曜日の「農業研究」を履修していた研究グループからの発表がありました。

この日、発表があったのは以下のテーマです。

  • 馬糞堆肥が与えるカブ・シュンギクへの効果

ちなみにこのグループは、栽培実験とは別に自主的に馬糞和紙づくり・活用の活動も行っています。

栽培に関する専門的な内容は分かりませんが、研究の結果わかったこと、発表を聴いて感じたこと、疑問に思ったことを差しさわりのない範囲で以下に書き留めておきます。

研究発表を聴いてのメモ

馬糞堆肥が与えるカブ・シュンギクへの効果

【目的】
・ときがわホースケアガーデンの馬糞の肥料効果を調査する

【考察】
・一番よい肥料効果が発揮されたのは、カブは土との割合が50%、シュンギクでは75%だった
・収量の少なさから、食味調査は実施できなかった
・馬糞堆肥は多ければ多いほど良いというわけではない

【感想・疑問】
・発芽率は馬糞堆肥を加えない土(0%)が一番高かったのはなぜか?
・馬のエサとして、ビートパルプが利用されていることについて情報提供

講評

U先生
・プランター栽培ならこの結果をそのまま活かすことができる
・畑で栽培する場合に、馬糞堆肥を50%混ぜるのというのは現実的ではない。そこをどうしたらいいかを次の段階として考えられるとより有用性の高い研究になる
実験した人にしか言えないことがある。これを今後の展望として大事にしてほしい
・研究にワクワクしながら取り組んでいたか?
 → 0人
・馬糞和紙づくりにワクワクしながら取り組んでいたか?
 → 全員が挙手
・3年次になると卒業研究がある。ワクワクしているか?
 → 3人ほどが挙手
・研究とは、新しいことを知る、発見していく活動であり、本来はワクワクするもの


・割合を細かく指定しての研究で、非常に実践的な内容
・馬糞堆肥を多く施肥すればいいわけではないと分かった
・馬糞和紙の取り組みも非常に楽しみ!

===

馬糞堆肥の研究成果は、3月19日(日)の本屋ときがわ町でも発表いただくことになっているので、来月も楽しみです!

ホースケアガーデンの鈴木さんやときがわ町長にもぜひお聞きいただきたいと考えています。

筑波大学附属坂戸高校の生徒の皆さま、U先生、ありがとうございました!

これまでの「馬ふん堆肥」研究の様子

これまでの取り組みの様子も公開しています。

合わせてご覧いただけますと嬉しいです^^

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