北坂戸まち歩き with UR都市機構 様
まなびしごとLABの風間です。
こんにちはー!
2023年9月26日(火)、UR都市機構(関係会社含む)の皆さまとともに「北坂戸まち歩き」を実施しました。
まちづくりを進めていくためには、まずまちを知ることから始める必要があると私は考えています。
それにはまちを歩き、人に会って話を聞くのが一番です。
この手法は学生時代に学んだ民俗学の手法としてのフィールドワークそのもの。
そのため、私にとっては「まち歩き=フィールドワーク」なのです。
(もちろんフィールドワークには文献調査なども含まれるので、「歩く」「聞く」だけで完了するものでもないという前提で)
ということで、東坂戸団地フィールドワークでご縁をいただいたUR都市機構の皆さまを北坂戸にお招きして、6名での北坂戸まち歩きとなりました。
今回、歩いたコースは以下のとおりです。
【北坂戸駅西口エリア】
・北坂戸団地
・軽トラック市
・溝端(みぞはた)公園
・陸橋の側道~東武鉄道東上線沿い
【北坂戸駅東口エリア】
・城西大学にぎわいサロン
・駅前通り~芦山公園
・シェアキッチンSUNNY food works(にちりん食堂)
北坂戸駅西口エリア
軽トラック市
この日は第4火曜日のため、北坂戸駅西口広場で軽トラック市が開催されていました(市農業振興課主催)。
普段のスーパーでの買い物と違って、生産者の方と直接話ができるのが朝市の魅力。
市農業振興課とUR都市機構の皆さまとの連携により、はじまってから10年近く続いているそうです。
当初は溝端公園で開催されていたようですが、今は北坂戸駅西口広場で開催されています。
これが大当たりでした!
北坂戸団地でこんなに人がいるのは、あまり見ない光景です。
みんな(私も含めて)しばし買い物に没頭しました笑
「見てるといろいろ買いたくなっちゃいますよねー」とHさんが言っていましたが、まさにそのとおりだと思います。
朝市にはそういう魅力がありますよね!
軽トラック市は現在、第2、第4火曜日の午前10時~11時に開催されています。
中には武藤養鶏場さんのように、固定のファンができていて、30分以上も前から行列ができるという生産者さんもいます。
買い物の様子を見ていましたが、武藤養鶏場さんの車に多くの人が押しかけているのは、卵や野菜だけでなくランチ需要も多いことが分かります。
たとえばここに飲食系のキッチンカーが2台くらい来て、フードやドリンクなどが買えるようにしたらどうだろうと考えてしまいます。
お客さまがもっと増えてくれば、空き店舗を使って飲食店をやりたいという事業者も出てくるかもしれません。(残念ながらこれまでのところそんな動きはないようですが・・・)
すでにこれだけのお客さまがいるのであれば、既存のものを核にしつつも、何か付け加えられる可能性があるような気がしました。
また、偶然の出会いでワーカーズコープの代表のIさんとのつながりもできました。
今後につながりそうで楽しみです!
溝端(みぞはた)公園
北坂戸団地に挟まれたように立地している溝端公園。
現在、坂戸市ではこの公園と旧北坂戸小学校跡地を活用した新たな開発計画も進んでいるようです。
これだけの駅近という立地であればその可能性もあってしかるべきとは思うのですが、同時に駅近くにあるこれだけの良い公園を失うのは大きな損失ではないかという気もします。
北坂戸団地から旧北坂戸小学校跡地までをつなぐ通りを、北坂戸の象徴的なエリアとして捉えられないだろうか。
たとえば駅前からずっと広くなっている歩道を延長して、溝端公園前や旧北坂戸小学校跡地までつなげて、広場的なストリートとしてイベントやオープンカフェなどとして利用できるようにするなど。
駄菓子屋もおもちゃ屋もなくなり、子どもだけで遊びに行ける場所が制限されつつある中で、公園のように子どもが伸び伸びと遊べる空間が住宅地の中にあることは大切だなあと思います。
陸橋の側道~東武鉄道東上線沿い
また、溝端公園から陸橋の方に向かっていくと、クリニックや薬局、スポーツジム、八百屋、鮮魚店、マツエクのお店など、ちょっとした個店の集まりのあるエリアが形成されています。
特に友人が口をそろえてオススメしてくれたのが、「おくい水産」という鮮魚店。
「なぜこんなところに魚屋さんが!?」と思わずにいられない場所にあるのですが、知る人ぞ知るお店だそうです。
UR都市機構の皆さんも驚いていました。
私もまだお店には入ったことがないので、今度ぜひ個人的に訪ねてみようと思っています。
それにしても駅前にあんなに空き店舗があるのに、なぜ駅前から少し離れたこの場所にお店が集まっているんだろうか。
もちろん家賃の問題などいろんな理由があるのでしょうが、北坂戸の現状や特徴を知るうえで注目すべきポイントであるような気がしました。
北坂戸駅東口エリア
城西大学にぎわいサロン
駅西口にある東京電機大学にぎわいサロンは残念ながら休業日でしたが、東口の城西大学にぎわいサロンは開いていたので訪問してみました。
この日は特にイベントもなく静かな雰囲気でした。
室内もきれいで広く、使い勝手がよさそうです。
こちらは駅を出てすぐに見える場所にあるので、何かがある際には人が集まりやすそうです。
西口の東京電機大学と東口の城西大学でそれぞれ大学が関わっている2つの施設があるというのは、北坂戸の強みだと思っています。
それぞれ固定のお客さまもいるようなので、これらにもう少し違った要素を付け加えることができたら、もっと活用の余地があるはず。
この取り組みはUR都市機構、東京電機大学・城西大学に、坂戸市も加えた3者協定によって始まった取り組みとのことですので、ここを拠点にまちづくり活動を広げることができるのではないかと思っています。
それに関しては私も少し考えていることがあるので、今後仕掛けていきたいところですね。
駅前通り~芦山公園
駅前通りを歩いていくと、西口と同様にUR都市機構さんが管理しているマンションの1階部分は空き店舗が多いのに、それよりも駅から離れたエリアには飲食店などが多数営業しているということに気づきます。
しかも昔からあったお店だけでなく、新しくできたお店も点在しています。
この違いは何なんだろうというのが参加者共通の疑問でした。
西口で見た状況とも合わせて、改めて考えてみたいポイントですね。
お店の方にも聞いてみたい。
シェアキッチンSUNNY food works(にちりん食堂)
ランチは1年ほど前にオープンしたシェアキッチンSUNNY food worksに行ってみることにしました。
この日の営業は「にちりん食堂」さん。
運よく経営主のこじままさんもお店にいらっしゃったのでご挨拶。
ご紹介できてよかったです。
こうして少しずつ北坂戸で活動している皆さまも知っていただけたらと思います。
それぞれ注文したのは
・コロッケ定食
・春巻き定食
・牛肉とごぼうのしぐれ煮丼
・チキンメンチカツ定食
・コンブチャ(ドリンク)
メインのほかに、地元野菜をふんだんに使った色とりどりの副菜がついています。
野菜たっぷりなのが嬉しいですね!
私はチキンメンチカツ定食。
ショウガの香りがたまりません。
みんなそれぞれ「自分が食べたものが一番おいしい!」と思ったようで、「この春巻きが」「このコロッケが」「このゴボウが」となぜか自慢大会が始まりました笑
(私も私でチキンメンチカツが一番だと思っていました笑)
みんな優勝!
コンブチャもさっぱり後味で歩き疲れた体がリフレッシュできました。
皆さんに喜んでいただけて良かったです!
反省と感想
今回は試験的に仲間内だけの企画としました。
これとは別に仲間と取り組んでいるまち歩きでもそうでしたが、「まちを歩いてみる+人に会って話を聞く」はセットにした方がよりまちに対する理解が深まると感じました。
また、その場限りの出会いだけでなく、その先に続くつながりが生まれる可能性もあるかと思います。
その点、予定を詰め込み過ぎず、偶然出会ったときに話を聞ける余白の時間をとっていたのは良かったと感じました。
一方で、反省としてはじっくり話をするような時間が持てなかったことがあります。
(あと、写真も各場所でもっと撮ればよかった)
歩いていて改めて実感したのですが、北坂戸駅周辺には落ち着いて話ができる居場所が思いのほか少ない、というか「ない」ということも理由の一つです。
予め見るべきポイント、会うべき人、意見交換の時間は確保した上で、偶然の出会いや発見に少し足を止めることのできる余白を設けるというバランスが重要だと感じました。
今後は参加者を募って、北坂戸団地と東坂戸団地をハシゴするまち歩き企画も検討中なので、ぜひ今回の学びを活かしていきたいと思います!
UR都市機構の皆さま、ありがとうございました!
キタサカ探究部とは
2023年7月18日から活動を開始した、(今はまだ)極めて個人的な探究活動です。
(そのうちいろんな方と一緒に活動したいという野望もあります)
私が住んでいる北坂戸駅周辺には空き店舗が非常に多く、年々にぎわいが減少していくことに寂しさと一抹の不安を感じていました。
せっかくなら自分が住んでいる地域は元気な方がよい、ということで、まずは一人で動いています。
幸い、昨年あたりから北坂戸周辺で活動している組織・団体・個人の方々とのネットワークが急に広がりましたので、このあたり一帯に変化の兆しのようなものを感じるようになっていたということもあります。
まだ何ができるかは分かりませんが、地道に活動していきたいと思います。
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