こんにちは!
まなびしごとLABの風間です。
2023年10月23日(月)、筑波大学附属坂戸高校を訪問しました。
目的は一昨年から復活した養蜂の取り組みや商品開発の可能性についてお聞きすること。
打合せ後は養蜂場の見学もさせていただきました。
差しさわりない範囲でメモを書き留めておきます。
養蜂の取り組みについて
筑坂の養蜂
・かつて養蜂をやっている先生がいたが、一時途絶えていた。それを一昨年から再開
・きっかけは養蜂に興味を持った生徒さんが要望したことから
・坂戸市の環境学館いずみで学んだ
・現在はセイヨウミツバチを3群飼育している
・ハチミツを絞るのは春と秋の2回。春のハチミツはさわやか、秋のものは濃いのが特徴
・ミツバチの行動範囲は半径2km程度
・現在は1、2年生がボランティアで関わっている
・発信はうまくできていない
・大妻嵐山中学校・高校にも養蜂の取り組みを紹介したところ、みつばちプロジェクトが立ち上がった
坂戸市ミツバチプロジェクト
・環境学館いずみで、3年間のボランティア講座を実施
・環境教育が目的
・学校給食へのハチミツの提供やハチミツ絞り体験、ハチミツの限定販売などを実施
・小中学校への出前講座はやっておらず、イベントなどでの見学・体験受け入れを行なっている
・市内に養蜂家は増えている
・若い人にもっと興味を持ってもらいたがっている
養蜂場の見学
せっかくの機会なので、S先生のご厚意で養蜂場を見学させていただくことができました。
学校の敷地内の奥の建物に近いスペースに養蜂箱を設置してあり、室内からでも見学できるようにしてあるそうです。
貴重な機会なので、作業服や手袋、帽子、ネットもお借りして、プチ養蜂家体験をしてみました。
思ったより首元や手元、足元に隙間があるようで、ちょっとドキドキします。
養蜂箱の脇にはミツバチを狙って飛んでくるスズメバチ対策のトラップがあり、スズメバチが大量にかかっていました。
それを見て、さらにドキドキ。
ミツバチとはいえ、近寄るとブンブン威嚇してきたので、さすがに巣箱のところまで行くことはできませんでした(ヘタレです)。
持ってきていただいた木枠を受け取ると、予想以上の重さにびっくり。
養蜂箱の上と下で生活空間とハチミツをとる空間を分けているそうです。
ハチさんにとってもハチミツは大切な食料なんですね。
普段は市販のハチミツを買って食べるだけですが、頑張って蜜を集めてくるミツバチたちの姿を見ると、彼らの食料を分けてもらっているという意識が生まれました。
そんなときにS先生から
「よろしければどうぞ」
なんと、チャンスがあればやってみたかったアレです!
憧れの指ズボで、養蜂中のハチミツを味わうこともできました。
指についたハチミツは淡いですが、まさに黄金の輝き。
指をなめてみると、これがハチミツか!?と思うほどのさわやかさな甘さ。
なんだコレ!
後味もさっぱりしていくらでも食べられそうでした。
目の前のハチさんたちがつくった食べ物だということを考えるとおいしいを超えて、もはや尊い味です。
自然と感謝の気持ちになりました。
ハチさんたち、ご馳走さまでした!
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先生たちのお話を聞きながら感じたこと。
小さな農家は最新の機械設備をガンガン導入するのは難しい。
養蜂という選択はそれとは違う方向性。
農家にとっても受粉のためにハチは不可欠で、環境教育にもなる。
農業は単なる食料生産ではなく、環境の一部を構成する、環境に働きかけることもできる仕事。
だからこそ継続することが重要。
そのためには売る、伝える努力が必要なんだろうな。
農場の見学
出口まで歩く途中で農場見学。
以前は鶏さんたちをケージ飼いしていましたが、最近、平飼いに変えたそうです。
すると卵の数こそ減ったものの、鶏たちの食べ残しが減り、肌ツヤも良くなったように感じられるといいます。
また、食べ残しを狙ってくるネズミなどの出没も減ったのだそうです。
さらに、平飼いにしたから生徒さんが小屋にいる時間が伸びるという変化も生まれました。
ケージ飼いではエサを食べるか、卵を産むかしか見られなかったものが、平飼いにすると鶏のいろんな仕草が観察できるからではないかということでした。
単なる食料生産ととらえるか、食べ物を分けてもらっているととらえるか。
非常に大切な気づきが得られるような気がします。
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出口近くには、30年前に苗から育ててきたというクヌギとコナラの林がありました。
ここで落ち葉堆肥もつくったり、原木シイタケを栽培したりしているそう。
当然、夏にはカブトムシらがうじゃうじゃいて、嫌いになってしまいそうなほどだとか笑
市街地にある高校でこんなことまで経験できるなんて貴重ですね。
筑坂は訪れるたびに新しい発見があります。
改めて大切なことをいろいろ学べる学校なんだなあと感動した1日でした。
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