10月からICT支援員として、ときがわ町の小中学校で先生方向けのICT研修を実施しています。
今回は萩ヶ丘小学校での2回目の研修でした。
引き続きラーンネクストの栗原直道さんとともに。
町内の他校に先駆けて、ホスト機能を体験
振り返ってみると、1回目の研修は10月22日ということで2か月近くの間が空いてしまっていました。
そのため前回の振り返りからしっかりと手順を踏んでいきます。
まずおさらいとして、ICTとは「Information and Communication Technology(情報通信技術)」であることを強調してきました。
私たちは、ICTを活用することはあくまでコミュニケーションを円滑にするための手段であって、それ自体は目的ではないという立場をとっています。
その後、さっそくZoomに触って、どんどん慣れてもらいます。
チャット、ホワイトボードと皆さん楽しみながら入力していきます。
文字を書いたり、絵を描いたり、スタンプを押したりと思い思いに試していました。
思い切りの良さが見られ、このへんはさすが先生です!
そして、今回の研修では町内他校に先駆けて、本格的なホスト機能への挑戦として「ブレークアウトセッションの設定」を体験していただきました。
単なるブレークアウトセッションの設定ではおもしろくないので、仮想ホームルームとして、「全体でのお題出し ⇒ ブレークアウトルームでのグループワーク ⇒ 全体共有」という一つの流れを組み立ててもらうこととしました。
3つのグループに分かれてグループごとにホストを担当してもらい、内容や流れも自分たちで考えていただきます。
授業には慣れていても、短時間とはいえZoomを使って流れを組み立てるのには苦戦している様子。
話す、ブレークアウトセッションの設定をする、リアクションを確認する・・・など、ホストが多くのことを同時にやらなければならないことに戸惑っているようです。
(途中、久米教育長も見学に訪れ、興味津々の様子で写真を撮っていました)
なんとか3グループともやりきり、最後はみんなで大きな拍手で研修を終えました。
慣れないZoomでの進行に、あたふたしながらも、新たな学びに心地よい疲労感を得たようです。
引き続きより良い学びの環境の実現に向けて、支援を続けていきたいと思います。
萩ヶ丘小学校の皆さん、ありがとうございました!
実施した内容
・ホワイトボードの利用、保存
・チャットの利用、保存
・ファイル送信
・ブレークアウトルーム(参加者)
・ブレークアウトルーム(ホスト機能)を利用した体験セッション
究極の目標は「地域の選択肢を増やす」こと
先にも述べたように、ICTを導入すること自体は目的ではありません。
重要なのは、それを使って何をするかです。
今年度のZoom研修でいえば、新型コロナウイルスが再び猛威を振るう中で、再び完全休校になるという最悪の事態に備えて、子どもや保護者と学校とのオンラインでのコミュニケーション手段を確立させることが一つの目的です。
これができると、たとえばインフルエンザなどで学級閉鎖になった場合にも、オンラインで課題を出したり、動画で学ぶということもできるようになります。
つまり、子どもたちにとっては
「学び方の選択肢が増える」
ことにつながります。
また、これは同時に、「教え方の選択肢が増える」ということでもあります。
そして、私の究極の目標は、「学び方の選択肢が増える=教え方の選択肢が増える」が実現していく先にある、学校での教育に限らず「地域でのより良い教育環境をつくる」こと、ひいては、学校に限らず「地域の選択肢を増やす」ことにあるのです。
自地域肯定感を高める地域の教育が、地域の未来の担い手となる自己肯定感の高い人間を育てる
私はそう信じています。