筑波大学附属坂戸高校にお邪魔しました

I先生から、3年生の卒業研究の相談に乗ってほしいというご連絡をいただき、久しぶりに筑波大学附属坂戸高校にお邪魔してきました。

実はK先生とお会いして、筑坂のことをいろいろ伺って以来、筑坂のファンになった私。

勝手に自分の中で「筑波大学附属坂戸高校魅力化プロジェクト」をスタートしていたりします笑

今回は、K先生が温めている個人プロジェクトも気になるところでしたので、そちらの打合せも合わせてセッティングいただきました。
(I先生、K先生、お忙しいところありがとうございます!)

差し障りのない範囲で書き留めておきます。

筑坂の魅力を発信するには

卒業研究の授業は3・4時間目ということで、まずはK先生と打合せ。

K先生には以前から考えている個人プロジェクトがあり、その状況をお聴きしました。
詳細はここには書きませんが、話していて感じたのは、「筑坂の魅力をもっと知ってもらうには」ということ。

私の中では、もっと「ここにこういう魅力的な高校があるということを知ってもらいたい!」という思いがあります。
(余計なお世話かもしれませんが)

坂戸市民として、いまいち筑坂のことが知られていないような気がします。
T-GAPのような独自の取組をしているにもかかわらず、認知されていないのはもったいない。

K先生がおっしゃるには、以前の農業科しかないイメージが地元の方にはあるようです。(今は総合科)

夏休みを利用して行われる中学生向けの体験授業も、市内からの申し込みが少ない様子。
体験授業の時間割も見せていただきましたが、私も「受けてみたい!」と思うような面白そうな授業がたくさんありました。

体験授業の告知はWEBサイトのみで、特に市内の中学校や教育委員会にはお知らせするようなこともしていないそうなので、それをやってみてはどうかというお話になりました。

坂戸市民であれば「筑波大学附属坂戸高校」の名前くらいは少なくとも知っているはず。
それでどんなことをやっているかが分かれば、きっと興味を持つ中学生や保護者もいるはずです。
認知していないお客さんよりも、認知されているお客さんの方が話はしやすいので、効果的なのではないかと思います。

K先生も、「市内の小学校では農業体験などでつながりもあるので、やってもいいかな」という感触を持っていただいたようです。

それに今までやっていなかったことなので、やってみたことによる成果も数字で測りやすいのでやりがいがあります。

体験授業が終わった後も、その様子をどんどん発信していくといいですね!

卒業研究に関するご相談

11時過ぎからはI先生からご相談いただいていた卒業研究について。

と、ここでいきなりクラス20人くらいの前で、「ICT支援員で関わっている小中学校の現場の様子をお話してほしい」とのオーダーが!
変な汗が出てきました・・・笑

でも5分程度ということでしたので、いつもの企業研修のお手伝いのときのノリで、軽く自己紹介した後、ICT支援員として学校の授業に参加したときの様子をお話させていただきました。

その後、プログラミング教育をテーマにしている3年生2人と面談。

おもしろかったのは、私がICT支援員で授業に関わったときに、「小学校の先生がタブレットの画面を見やすくするために、生徒に廊下側を向かせた」というエピソードをお話したことについて、「1人1台端末の整備によって学びが閉鎖的になってしまうのではないか」という意見が出たこと。

確かにそのとおりです!

学びが閉鎖的、つまり個人に完全に委ねられてしまうと、「できる子」と「できない子」という二極化が進んでしまうおそれがあります。
また、学校という他者との協調性を身につける場が形骸化してしまうおそれもあるかと思います。

よくGIGAスクール構想では「個別最適化」ということがいわれていますが、決して「孤立」になってしまってはいけませんよね。

そうしたことを考えていたというのは非常に鋭い視点だなと思いました。

このことはプログラミング教育だけでなく、今後の学校での学びの仕組みにも共通してくる課題だと思います。

私からは、実際にタブレットを使った学習の際に、わからなくても助けを求められずに孤立してしまっていた子が見られたことや、「学び方」を専門にされている先輩起業家が企業研修で行う個人作業とグループ作業の組み合わせ方など、参考としてお話しました。

教材の課題、先生自身の知識やスキルの課題、授業の進め方の課題など、課題の設定の仕方しだいでいろんな切り取り方ができそうです。

2人の熱心な姿勢に議論は盛り上がり、あっという間に1時間が過ぎました。
これからの卒業研究でどんなことに取り組むのか非常に楽しみになりましたし、私も非常に刺激を受けました。

先輩起業家の方がよく「若い人と話すのは貴重な機会だから、若い人とたくさん話したい」と口にされていますが、こういうことなんでしょうね!

このような機会を与えていただいたI先生、K先生、筑坂の生徒さんたち、ありがとうございました!