『水族館のアシカはいくらで買える?』の読書記録。
官民連携事業を強化するための学び直しとして。
財政に関してはそこまで強くないので入門編から。
まとメモ
第1章 知ってびっくり!まちのお金の七不思議
・新しい公共とは、「公共心を持って、社会で必要とされるサービスを提供する活動や活動主体」を指す
・新しい公共によって取り組まれる内容はさまざまですが、その中で共通しているのは、活動の成果は直接サービスを受ける受ける人だけが得るのではなく、広く地域全体で享受する点です。新しい公共を創造することで、人々のニーズを満たす公共サービスを維持できる可能性が出てくる
・全国には予算使い切りを廃絶した自治体があります。どの自治体でもやればできるでしょう。予算で大切なのは、ぶんどって使い切ることではなく、その効率性など住民の満足度
なぜ、まちにはお金がないの!?
・自治体に自由に使えるお金があっても、多くが経常的経費に使われてしまい、新たな政策を実行するためのお金が減ってしまっているのが現状です。この政策的経費が極めて少ないのが、自治体の「お金がない」ということの本質
・行政評価とは、「住民のニーズに基づくより良い行政サービスを効果的・効率的に提供することを目的として、行政経営の生花について目標を明確にし、客観的な評価を行い、その評価に基づく改善を次の行政経営の企画・立案に反映させる仕組み」
・ここでいう「効果的・効率的な行政経営」とは、住民満足度を向上させることであり、最小のコストで最大の成果を生み出すことです。住民は、受益者(行政サービスを受ける者)であるとともに負担者(納税者)です。受益者としての立場では、より大きな成果を期待し、負担者としての立場では、より小さなコスト(経費)を期待します
・行政評価をスムーズに進め、実効性のあるものにするためには、職員の意識改革と事業目的の再確認が必要です。具体的には、次の3点が重要になります。
●目的意識:誰のために、どのような意図で事業を行うのかを明確にすること
●成果志向:行政サービスの提供量ではなく、住民の満足感を高めること
●コスト意識:行政サービスに見合ったコストであること
・現在、わが国のほとんどの自治体は、新しく何かをするためのお金(財源)がないため、財政を立て直すこと、つまり財政健全化に必死に取り組んでいます。・・・それは、何に新たに取り組むのかが議論されるべきであって、コスト削減や業務の見直し前提で議論してはいけない。いらないものの議論から始めるのではなく、必要なものを決めるという建設的な議論をまず進めていくことが重要
第3章 まちに「新しい家計簿」がやってきた!
第4章 借金「メタボ」なまちが「健康」になるためには?
・自治体が国と対等な関係となるためには、自治体が自らの政策形成力を向上させる必要があります。政策形成力とは、「問題を発見し、その問題を解決するために一定の政策目標を立て、それを実現するために必要な枠組みや仕組みを創り上げる能力」です。「政策づくり」とは、決して高度な次元の話ではなく、「今、そこにある問題を具体的にどのような手段で解決していくのか」を提案することです
お金とまちの課題が一気に解決!知っておくべき地方自治体の取り組み
・町田市の図書館事業においては、開館日1日当たりのコスト、さらには蔵書1冊当たりのコストまで算出することができています。町田市には8つの図書館がありますが、それぞれの図書館のコストを比較することによって、どの図書館の効率性が最も高いか、あるいは最も低いか、その要因は何なのかを把握することができるのです
・明石市が生み出した好循環
独自の子育て施策の実行(5つの無料化)→ 住民の安心感の向上 → 人口の増加、移住者(転入者)の増加 → まちのにぎわいの復活(地域活性化の実現)→ 税収の増加(財源の増加)→ 新たな公共サービスの提供
おわりに
・二宮尊徳の「積小為大」という言葉。「小さな努力を積み重ねることが、やがては大きな発展に結びつく、大きな仕事を為すためには、小事をおろそかにしてはいけない」
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