2022年2月9日(水)18時から20時、比企起業大学特別講座「ミニ起業家とお金のはなし」が開催されました。

講座の様子はこちら。(比企起業大学のページにリンクしています)

講師は、いつもお世話になっている「お金の人」こと鈴木保貴さん。

比企起業大学2021年春卒業生から2人、2021年秋生が4人、2022年春生(予定)が1人、大学院生1人、大学院卒業生が2人が参加しました。

私も今回はイチ参加者(大学院卒業生)の立場で参加しました。

前回は起業2年目の途中でしたが、今回は起業後はじめて12か月の決算を終えた状態でしたので、その経験を踏まえた観点からの学びが得られたと思います。

そのとき感じた気持ちを忘れないようにレポートとしてまとめました。

今後に向けて

自分の事業を振り返ってみて、今回の講座では特に3つの大きな気づきがありました。

①起業家の仕事はお客さまへの価値提供
②顧客リストの重要性
③仲間

これらは別々に存在するわけではなく、密接に関わっています。

「起業家の仕事はお客さまへの価値提供」

これは講座の中で講師の鈴木さんから出た言葉なのですが、至極もっともなことだと大きくうなずいてしまいました。

今現在、確定申告の手続き真っ最中なのですが、やはり時間がかかってしまいます。
お金の出入りを把握するのはもちろん大切なのですが、本来の仕事を疎かにしてはいけないなと。

起業家にとって、お金をくれるのはお客さま以外にはいません。
私の今年の最大のテーマは「営業」なのですが、関根さんの顧客リストの管理方法を見て、より一層営業に励まないといけないなと感じました。

営業といっても「何かを売る」のではなく、お客さまの困りごとややりたいことを共有し、それを実現することが私の考える「営業」ですので、どんどんやっていこうと思います。

そしてそれをやろうとするとき、どうしても腰が重い時があります。
そんなとき、頑張っている仲間がいると自分も「やらなきゃ」という気持ちになります。

一人経営者とはいえ「孤独」である必要はありませんので、切磋琢磨し合える比企起業大学・大学院という環境を今後も大事にしていきたいと思いました。

皆さま、比企つづきよろしくお願いします!

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その他、備忘録を兼ねて自分なりに書き留めた「まとメモ」をレポート代わりに公開します。

まとメモ

【会社員と起業家の違い】

●収入
 ・会社員・・・労働(時間)の対価、決まった額の給料が毎月会社から入ってくる
 ・起業家・・・どれだけ労働しても売れなければ収入は得られない。お金をくれるのは商品を買ったお客さまだけ。価値の対価

●経費
 ・会社員・・・収入によって割合が決められている
 ・起業家・・・何を経費とするかはルールに沿っていれば自分で決められる

●保険・保障
 ・会社員・・・給料から天引き
 ・起業家・・・自分で支払う

 ⇒ 会社員は厚生年金、起業家は国民年金。制度がまったく違う

●税金
 ・会社員・・・給料から天引きされるものが多い。会社が代わりに手続きしてくれる
 ・起業家・・・確定申告を自分でする。収入から経費を引いた利益に応じて税金を支払う。

 ⇒ 税金を先に引かれてから使えるお金が残るか、売上から経費をひいて残ったお金から税金を払うかが大きく異なる

【確定申告】

・税理士さんにすべて任せきりになってしまうと、自分の売上や経費が把握できなくなる

「起業家はお客さまに価値を提供するのが一番大切な仕事」
 ⇒ 鈴木さんのこの言葉が今回一番シビれました!

・確定申告に手間をとられすぎるのは本末転倒

・どこからお金が入ってきているか・出ているのかを把握することは重要

・制度をしっかり理解することで、上手に制度を使える

【起業家であることのメリット】

・会社員では会社から支給された備品を使うしかなかった(さおりさん)
 ⇒ 自分で支払わなければいけない代わりに、お気に入りの物を選べる
 ⇒ お客さまに応じて最高のパフォーマンスを出せるものを選ぶ

・お客さま、仕事内容、価格、時間などを自分で決められる

【良いお金の使い方】

・「人」に使う
 ⇒ 基本は「入りは早く、出は遅く」
 ⇒ 外注をお願いする人への支払いは早くする
 ⇒ 相手は助かる

・行政などの起業支援は「お金(補助金など)を出して終わり」ということが多い
 ⇒ これから起業する人にとって一番ありがたいのは、お金ではなく「お客さまになってくれること」
 ⇒ 関根さん、いつもありがとうございます!

・保険・保障
  ⇒ 起業家は自分で用意しておく必要がある
  ⇒ 関根さんからの紹介

経営セーフティ共済(旧 中小企業倒産防止共済)
https://www.smrj.go.jp/kyosai/tkyosai/about/features/index.html
(法人だと節税につながる)

小規模企業共済
https://www.smrj.go.jp/kyosai/skyosai/about/features/index.html
(1,000円~7万円まで。上限なし。個人での加入。退職金として)

【売上と利益】

・日本の企業の約7割は赤字
 ⇒ 法人住民税だけの支払い(約7万円)でいい
・「経営」というからには、自分は次に使えるお金を増やしていきたい
・事業から利益をつくり、それを基に事業を育てたり、次の事業をつくったりできるように

【インボイス制度】

・課税事業者になっていなければ、自分が消費税を納めていないのであれば、相手にも消費税を請求できない
・2023年1月から
・適用されればかなり大きな変化になるのでリサーチ必要

【顧客リスト】
・お客さまリストの重要性
・リストとプロジェクト管理用のシートを別々につくっていたが、売上や経費の管理のために統合することができそう
・時間はかかるが少しずつでも着手する!

【仲間】
・すべて自分が決めないといけないが、すべて自分でやる必要はない
・任せることで、いろんなことをできるようになる
・苦手は人に任せる、自分は強みに集中し、伸ばせる
  ⇒ 相手の得意も伸ばせる