RESTEC様との初めてのミーティング
2021年8月18日(水)、JAXA(宇宙航空研究開発機構)から鳩山町の地球観測センターの運営委託を受けているRESTEC(一般財団法人リモート・センシング技術センター)の皆さまとミーティングを行いました。
ときがわ町で和紙製造を行っている伝統工芸士(和紙)の谷野裕子さんにご紹介をいただきました。
(谷野さん、ありがとうございます!)
本来の目的は、ときがわネットワーク(ときがわ町内の農業、林業、製材、木工、家具、和紙の事業者や大学などが連携して観光コンテンツづくりに取り組む団体)の仕事の打合でしたが、地域振興に関することで話が膨らみ、盛り上がりました。
今年6月に、地域振興や社会貢献に関する事業を広げるべく、一般社団法人むさし企画を立ち上げたことや、地域の事業者や大学などと連携した武蔵コンソーシアムなども運営されているとのこと。
職員としての仕事ではなく、有志で取り組んでいるとのことで頭が下がります。
こうした活動を、「しごと」として収益を上げ、地域内に経済的な循環を生みだしていくことが、私にとってのミッションだと思っています。
武蔵コンソーシアムの取組は私の活動とも親和性が高いので、非常に興味ありです!
一般社団法人ときがわ社中の活動にもつながりそうですね。
またリモート・センシング技術にはいろんな可能性を感じました。
特にときがわ町では面積の7割が森林ですが、測量が終わっておらず、境界も不明確で、どこにどんな木があるのかもわからないという課題があります。
その大きすぎる問題に対して、少し希望が見えた気がしました。
これからぜひ連携していければと思います。
Sさん、Yさん、Fさん、楽しい時間をありがとうございました!
比企つづき、よろしくお願いいたします!
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ミーティングの内容を差しさわりのない範囲で、以下にメモします。
ミーティングまとメモ
・農場を借りて、「手漉き和紙たにの」で使用する和紙の原料の楮栽培は4、5年前からやっている。最初は100本植えて5本しか育たなかったが、今では1000本育てるまでになっている。6~8月は芽かきが大変で、毎週3、4人が従事
・育てた楮から賞状をつくることもしている
・近隣の学校で楮栽培を広げ、卒業証書を和紙でつくるということも広げたい
・地域振興や社会貢献をしっかりと事業にして取り組んでいきたい
・一般社団法人として、非営利事業に関しては企業からの寄付も募ることができる(基金)
・武蔵コンソーシアムは比企地域のいろんな企業や機関、大学などが参画している。その中でいろんなアイデアが出るが、資金面で行き詰ることが多い。事業化に関してぜひ意見交換したい
・3D地図とプロジェクションマッピングを組み合わせた装置を企業とコラボで開発した
・リモート・センシング技術を使って、3D地図でどこの川が決壊するとどのような水害が起こるかというシミュレーションもできる
⇒ 水害の起こる仕組みを実際に利用したのが忍城の水攻め
・大河ドラマで来年は比企地域が注目される。比企地域にある城跡をマッピングして、何らか利用できないか
・森林環境税を研究しているチームもある
・森林の維持ということに関しては、どこに何の木があるかわからないのが課題(風間)
⇒ 衛星を使って樹種が分かるという技術もある。詳細はドローンを使って把握する
⇒ それでおおむねの地図をつくって、みんなでこの木を探してみようという宝探しのイベントもできるのでは(木のお酒のクロモジなど)
・衛星で、穫れるお米がおいしい場所を判断することもできる(タンパク質含有量など)
・技術はあるが、それをどうビジネスに活用できるかが課題