戦略合宿2021に参加しました
2022年3月11日(金)~12日(土)、戦略合宿に参加しました。
戦略合宿とは、私の起業のお師匠さまである関根雅泰さんの声かけによって始まったもので、誰にも事業上の悩みを相談できないという1人起業家の悩みを共有し合い、学び合う機会をつくるために、年に一度合宿を張るというものです(と個人的には解釈しています)。
2019年度に初めて参加させていただき、今回が2年ぶり2度目の参加となりました。
ちなみにこの戦略会議、今回が記念すべき10回目ということで、関根さんのホームタウンである埼玉県比企郡ときがわ町での開催でした。
私は普段ときがわ町でしごとをすることが多いため、ときがわ町での過ごし方やスポットをアテンドするときがわ町側の幹事役を務めさせていただきました。
結論からいうと、幹事というのは非常に役得で、戦略合宿自体の中身と合わせて大変自分にとって大きな学びを得ることができたと思っています。
ということで1泊2日の戦略合宿を改めて振り返り、個人的に気づいたこと、考えたこと、学んだことなどを整理してみました。
戦略合宿スタート! ~弓立山でのプチリトリート~
今回の戦略合宿のテーマは「ときがわで過ごすわがとき」。
ネーミングは幹事の一人であり、日本だじゃれ活用協会の代表理事でもある鈴木英智佳さん(さすがすぎます!)
三波渓谷駐車場に集合し、まずは腹ごしらえ。
ランチはときがわ町が誇るパンとハムの名店「こぶたのしっぽ」さんのお弁当。
お弁当は初めてでしたが、おいしいサンドイッチとサラダでお腹が満たされ、エネルギー満タンです!
(こぶたのしっぽさん、ありがとうございます!)
お腹が落ち着いたところで、ひでちかさんからプチリトリートのオリエンテーション。
・弓立山の森の中で自分だけの時間を過ごす
・本来の森のリトリートは2泊3日で行う
・必ずしも頂上を目指す必要はない
・考えるより「感じる」
・「感覚を開く」
・呼吸をゆっくりするといい
・自分の問いを持つ(事業上の問いではなく、抽象的なものの方が良い)
・時計をはずし、スマホは機内モードで
・集合時間にアラームを鳴らす
「感覚を開く」感覚を練習するため、呼吸を整えます。
目を閉じて最初をゆっくり普通に呼吸、次は呼吸の速度を半分の速さで、さらにその半分の速さ・・・と呼吸をだんだん遅くしていきます。
こうしているとまず近くの川の水が流れる音や鳥の声、飛行機の音、風の音などが耳に入ってきます。
そしてマスクの隙間から風が頬に触れてくるのが感じられました。
これが「感覚を開く」ということなんでしょうか。
あとは実践する中で模索していくこととします。
13時過ぎ、いよいよプチリトリートが始まりました!
弓立山へ
私自身の問いは「なぜ山へ登るのか。これと「人生」を対比させてみる」ということを設定してみました。
その中で、私はこれまでにも弓立山に何度か登ったことがあるので、①知らない道を行く、②頂上まで行く、そして③無理をしない、という3つのテーマを掲げることにしました。
開けた竹林の道から山に入ったのですが、途中からまったく道はなくなり、完全に道なき道の急斜面を手探り状態でひたすら上を目指して登っていきました。
なんやかんやあって全身で感じていたのは以下のことです。
・斜面の方が足は踏ん張るし、全身の力が必要
・それだけ力がつく。平坦な道では力はつかない
・知らない道なので、迷わないように、落ちないように常に周りに気を配り、少しでも安全で頂上まで行けそうな道を自分で選んで進む
・まっすぐ上を目指すのではなく、ときには迂回することも必要
・どうすれば頂上にたどり着けるかは感覚が頼り
標高427mの低山とはいえ、道なき道をいくのは一つ間違えば迷子にはなりますし、場所によっては滑落の危険性もありますので、少なからず緊張感がありました。
そんなことを感じるうちに、そんな山道での道中がいつの間にか「人生」と似ているように思えてきました。
たぶん2020年3月に公務員を退職し、起業したということがそうさせるのではないかと思います。
考えようとしていたわけではありませんが、頭の中に浮かんできたのは以下のようなことでした。
・平坦な道は歩きやすいけれど、何回も同じ道を通ると慣れてしまう
・人生は一度きり
・自分で道を選び取っていく中に、失敗も成功も、学びも成長も喜びもある
・そこで得たものは自分だけのもの
・でも完全に自分のオリジナルではなく、どこかで過去の人がつくった道に合流することもある。だから不安に思う必要はなく、完全に孤独でもない。
・平坦な道、知っている道に出ると、道を外れたくなる冒険心とこのまま早く先に進みたい欲求がせめぎ合う
・平坦な道、知っている道は負担なく早く進めるが、飽きる
決してどちらがいいというわけではありませんが、やはり自分としては完全にオリジナルでなくてもいいけど、「自分の道は自分で選ぶ、つくる」という感覚は常に大事にしたいと思いました。
頂上ではしばし休息とすばらしい景色を楽しみました。
下りは来た道とは反対の舗装道に出て、大附方面をひたすら歩け歩け。
疲れてくるとだんだん思考が鈍くなり、自然に体が動いている感じに近くなります。
まだ早いかなと思っていたウグイスの声も耳に入ってきて、そのときなぜだか分かりませんが「自分は生かされている」という不思議な感覚を覚えました。
自分という人間は自然に生かされている。
世界の一部である。
そして周りの人に活かされている。
一人では生きられない。
そんなことを感じた弓立山でのプチリトリートでした。
ちなみに最後はやや邪念が入りまして、新規事業に関することを考えたりしつつ、無事に駐車場までたどり着きました笑
ときがわ町で初めてのテント泊と星空
プチリトリート終了後は宿泊先であるNONIWAさんにてチェックインとテント設営。
NONIWAは、比企起業塾時代の同期である青木エリーさんご夫妻(野あそび夫婦)が運営している日本初のキャンプ民泊施設です。
温泉施設「四季彩館」で汗を流した後、里山グリルでおいしい熟成肉のディナーをいただき、NONIWAで焚き火を前にして参加者全員で今日の気づきを共有し合いました。
そして11時ころ1日目はお開きに。
自分のテントで寝る準備。
実は私は今回初のテント泊を体験するのでちょっとドキドキでした。
エリーさんに用意してもらった湯たんぽで寒さはなんとかしのげたのですが、山の中で浴びた花粉がすさまじかったようで、夜になって花粉症がピークに。
鼻水と鼻づまりが辛くて、ほとんど眠れない夜を過ごしました。
が、感動体験もありました。
眠れないのでトイレに行こうとテントを出て空を見上げると、満点の星空が。
(テントに入る前は曇り空で星が見えませんでした)
そういえばときがわ町で夜空を見るのは初めてかもしれない。
思いのほかデカくて大きな星の光に、いつまでも見ていたくなるほどの感動を覚えました。
北斗七星を探すまでもなく発見したのも初めての経験です。
見間違うはずもない。
これはすごいですね!
また一つときがわ町の魅力を発見した夜でした。
二日目。散歩とキャンプ風朝食
あまりに眠れな過ぎて、日が昇るより前に朝の散歩へ。
前から気になっていた「ときがわ親水公園」周辺を歩いてみました。
まだ人の気配はほとんどなく、八高線の音が遠くに聞こえるくらい。
山の方からはときどき鹿の鳴き声のようなものが聞こえてきます。
ウグイスも本格的に目を覚ましたのか、よく鳴いています。
そのほかいろんな鳥の声。
いつもは子どもたちの保育園の準備で朝はバタバタしていますが、こんな朝もたまにはいいですね。
NONIWAに帰ると関根さんが焚き火に火を入れてくれていました。
なぜか朝から「BEER」エプロンをしています笑
コーヒーなど入れて飲みつつ、静かな朝を過ごしました。
そのうち野あそび夫婦のアオさんが朝食セットを持ってきてくれました。
この日の朝食はベーコンエッグ丼とミネストローネとサラダ。
ベーコンエッグはバーナーで自分でつくります。
これが楽しい!
おいしく楽しく、のんびりとした朝食を楽しみ、キャンプ気分を味わえました。
エリーさん、アオさん、ありがとうございました!
11時からの石破茂さん講演会までに時間があるので、玉川温泉でひとっ風呂浴びてきます。
戦略合宿まとめ
とりとめなく書いてきましたが、幹事としての事前準備、参加者としての学びを整理しておきます。
【幹事として】
・一緒に幹事を務めていただいた先輩起業家、ひでちかさん、みっちゃんの「仕事力」を感じることができました(ありがとうございます!)
・ロジまわり、お金の管理は割と得意なようです
・当日スケジュールはもう少し早く参加者に共有すればよかったと反省
・幹事をやったおかげで、普段会えないような方ともコミュニケーションをとれたのがよかった
【参加者として】
・一人で悩む必要はない
・一人でできることはたかがしれている
・世界は広い
・自分で道をつくる、道を選ぶ
・仲間の大切さ、ありがたさ
戦略合宿に参加いただいた皆さま、お世話になった皆さま、この場をお借りしてありがとうございました!