こんにちは!
まなびしごとLABの風間です。
2023年3月9日(木)8:30~16:40、ときがわ町立玉川小学校にてICT支援を行いました。
前回は今年度初の訪問で、授業風景を見させていただいたり、先生方から現状のお話をお聴きすることができました。
また、こんなことがやりたいというご相談もいただきました。
この日は授業でのデジタル教材の活用のほか、前回いただいた以下のようなご相談への対応を行いました。
・グループワークでのJamboardの使い方
・YouTubeで動画を限定公開し、保護者に限定公開リンクを伝える方法
・Jamboardで課題を出し、各児童から提出してもらう方法
授業でのデジタル教材の活用
ときがわ町のタブレット端末利用の現状では、アプリのダウンロードができない設定になっているため、
・ブラウザ上で利用可能
・学習記録が残る
教材を探していたところ、「新・ネットレ」というサイトに行き当たりました。
分類が細かく、やや操作性に欠けるところはありますが、機能面では十分なように思えます。
先生方にご紹介したところ、実際に授業で使っていただくことになりました。
3年生の算数と6年生の理科でそれぞれ試していただきました。
といった結論から言うと、どちらも問題なく使えました。
ランキング機能といったゲーム性の要素があるため、何度も同じ問題をやっている子も見られました。
ただ同じ問題が出題されるため、内容そのものの理解よりも、問題と解答を憶えてしまい、いかに早く満点をとるかに気が向いていた可能性もあります。
とはいえ、ブラウザ上で学習記録が残るのは貴重だと思います。
その子がこれまでに取り組んだ単元を確認することができますので、先生方の反応は良いようです。
これについてはさっそく他の学校にもシェアしていこうと思います。
先生方からの個別相談
授業外では以下のとおり先生方からの個別相談対応を行いました。
①グループワークでのJamboardの使い方
保健の授業でグループワークを行うことを検討しているそうです。
グループワークで使えるように、以下の手順をお伝えしました。
- Jamboardファイルを作成する
- 「共有」→「制限付き」を「リンクを知っている全員」に変更
- 「閲覧者」を「編集者」に変更
- ページごとに操作するグループを割り当てる
- Classroomで共有リンクを投稿する
- 各児童は共有リンクからファイルにアクセスし、グループごとに割り当てられたページを作成する
②YouTubeで動画を限定公開し、保護者に限定公開リンクを伝える方法
6年生を送る会での各学年の出し物をビデオカメラで撮影したので、その動画をYouTubeで保護者だけに限定公開したいというご相談でした。
YouTubeでの動画公開については昨年度研修を行いましたので、その復習ということになります。
実際に動画を閲覧できるようにするのは初めてのことでしたので、おさらいのため一緒に作業を行いました。
1本だけ15分を超える動画があったため、アカウント確認の作業が必要でしたが、なんとか6本の動画をアップロードすることができました。
これらの動画の閲覧用URLを、保護者向けメールに添付、またはQRコードにしてプリントに貼り付けて配布を行うそうです。
これまで6年生を送る会は、6年生の保護者のみ参観可能でしたが、ICT活用が進んだことで、6年生以外の保護者も動画で見ることが可能になったというわけです。
このように授業以外の面でも、ICTを活用することでできるようになることが増えるという好事例だと思います。
③Jamboardで課題を出し、各児童から提出してもらう方法
前回いただいたご相談で、各児童に紙のプリントを配布するのと同じように、タブレット上で課題を出し、児童に提出してもらうやり方についてお伝えしました。
今回はJamboardとClassroomを使います。
以下のような手順で実際にやってみました。
- Jamboardで課題を作成
- 共同編集モードに設定(上記①と同様。ただしグループワークではないのでページは分けない)
- Classroomから「授業」を選択
- 「+作成」から「課題」を選択
- 先ほどつくったJamboardファイルを選択し、「各生徒にコピーを作成」を選択
- タイトル、やってもらいたいことを説明欄に記入
- 「割り当て」
- 児童は「あなたの課題」からJamboardファイルにアクセスし、記入
- 記入し終わったらタブを閉じ、Classroomから「提出」
特に注意が必要なのは、「2」と「5」の作業。
この設定を忘れてしまうと、編集ができなかったり、全員で同じファイルを編集できてしまったりということが起きます。
JamboardとClassroomそれぞれ設定が必要ということを忘れないようにしたいですね。
まとめ
これまでなかなか授業でのタブレット活用場面を見ることはできませんでしたが、単純に活用の仕方が限られていて、使い方がわからないという問題が大きかったようです。
この問題に関しては、教育委員会様とも相談して、来年度は最低このくらいの使い方を身に付けることを目標にしようという計画を立てている最中です。
学校ごと、先生ごと、教科ごとに応じた個別具体的な対応と、最大公約数的な全体的な対応をうまく組み合わせつつ、ベストミックスなICT活用の底上げを図っていきたいですね。
玉川小学校の皆さま、ありがとうございました!
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