2023年7月14日(金)15:00~17:00で開催された、日刊工業新聞 川越支局様が事務局を務めるTDU産学交流会において、「地域連携から始めるローカルイノベーション」と題してお話しする機会をいただきました。
当日の出席者は、東京電機大学・日刊工業新聞の関係者の皆さまをはじめ、会員企業関係者の皆さま計20名。
個人事業のまなびしごとLABと一般社団法人ときがわ社中の取り組みについて、90分近くのお時間を頂戴してお話しするとともに、皆さまからもいろいろなご意見を伺うことができました。
また、講演後の懇親会でも、お一人お一人と意見交換することもでき、今後につながる非常に有意義な時間となりました。
このような貴重な機会を与えてくださった東京電機大学の皆さま、日刊工業新聞の皆さま、ご参加いただいた皆さま、本当にありがとうございました!
当日の私の話の内容について、差しさわりない範囲で書き留めておきます。
まとメモ
内容
●私の「地域連携」の定義
→ 地域のさまざまなプレイヤーと共に地域で新しいものを生み出すこと
●質問 地域連携における「期待」と「不安」
【参加者からの意見】
- (不安)住宅が近いと音や匂いが心配。夜も操業できない
- (不安)地域住民からの反発、受け入れてもらえるのか、理解してもらうのが難しい
- (不安)地域特有の人間関係
- (期待)新しい人や文化が取り込まれることによって、新しい産業が生まれる
- (その他)自治体との関係性が必要。かつて自治体がやっていたことも民間企業に委ねられるようになってきているところもある
●地域でしごと
・自分事としての「しごと」をする上で、キーワードにしたものが「地域」
・地域連携は「地域でしごと」をつくるための一つの手段
・私にとっての「地域でしごとをつくる」=やりたいを形にすること、やりたいをつなげて増やすこと
●地域連携がうまくいくと起こること
・実績ができる
・ノウハウが蓄積される
・人材が育つ
・お金も人材も循環する
・地域の力が増す
●地域連携のメリット
・一人(一社)ではできないことができる
・仲間ができる
・「やりたい」の掛け算から化学反応が生まれる
・結果として地域に良い影響が起こる
●質問 地域でやりたいことは何ですか?
【参加者からの意見】
- 大田区や東大阪市のような企業間での連携(情報交換、仕事)
- 地元に後継者がいない(後継者育成)
- 会社の所在としてはある地域にあるが、実態はそこにはない。当社にとって「地域」があいまい
- 地域の人に誇りと思ってもらえるような企業になりたい
- 大きな会社はモノがつくれなくなってきている。中小企業の可能性を高める
- エリア全体として「メーカー」になること
- いろんな企業が参画する場
→「地域」は自由に決めていい
●具体的な取り組み内容(個人)
・ときがわネットワーク(地域全体のお客さまを増やす)
・地域教育(高校・大学と連携した地域をフィールド、題材とした教育)
・ここから武蔵コンソーシアムでの連携プロジェクト
●具体的な取り組み内容(ときがわ社中)
・”比企のジンジ”
・人材の問題を、企業単独の課題ではなく地域課題として捉える
・ふるさと比企で高校生と企業をつなぐ縁結び事業(2022~2023、比企地域元気アップ実行委員会様主宰)がきっかけ
・地域の人事部として
・地域の中小企業経営者の困りごと
地域の人に知られていない
信頼が得られていない
求人を出しても応募がない
十分な育成ができない
定着しない(離職率が高い)
●参加者アンケート
TDU産学交流会について
TDU産学交流会は、東京電機大学(TDU)と埼玉県有力企業の交流を通して地域経済の発展に寄与することを目的に、平成2年(1990年)に発足しました。
大学側は鳩山キャンパスの理工学部の先生方が、企業側は埼玉産業人クラブ会員企業の経営者達がそれぞれメンバーとなって、 セミナー、工場見学会、一泊研修をはじめとする様々な交流会活動を繰り広げています。
(埼玉産業人クラブHPより引用 https://www.sangyojin.org/ctdu.php)
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