まなびしごとLABの風間です。
こんにちは!

2024年7月29日(月)、北坂戸にある城西大学にぎわいサロンにて開催された「教育連携懇談会(TJUP教育連携フォーラム2024)」に出席しました。

主催は埼玉東上地域大学教育プラットフォーム(TJUP)です。

地元の坂戸市をはじめ、各自治体の教育関係部署を中心とするご担当者の皆さんが集まり、地域の教育と大学との連携について意見交換を行いました。

差し支えない範囲で当日の様子を記録しておきます。

外国籍児童生徒就学支援「東松山モデル」に関する事業報告

事業報告では、東松山市教育委員会とTJUPが連携した外国籍児童・生徒を対象とした「東松山モデル」といわれる就学支援事業の報告が行われました。

この事業は、基本的な日本語が分からない外国籍の児童・生徒に対して、転入後すぐに小中学校に通学させるのではなく、まずは学校生活において最低限必要な日本語を身につけ、小中学校への転入の円滑化することを目的とするものです。

本人やご家族だけでなく、小中学校にとっても喜ばれている取り組みということでご紹介がありました。

地域でのボランティア活動に関心のある留学生や日本人学生の力を活かしたすばらしい取り組みだと思います。

他地域での展開可能性について参加者同士で意見交換が行われました。。

TJUPとの連携可能性について

そのほか、外国籍児童に限らず、教育分野での各自治体におけるTJUPや大学との連携可能性について意見交換を行われました。

やはり小中学校の現場での課題は多様化、増加している現状が伝わってきました。

地域教育における大学との連携可能性について考えたこと

最後に私からも地域教育における大学との連携可能性について、発言する機会をいただきました。

それまで出席者の皆さんから出ていた課題として、以下のようなことが挙げられていました。

・移動(学生、児童生徒)
・費用(交通費など)
・場所(体育館、施設など)
・人材(教員不足など)

それらを踏まえ、大学に依存しすぎず、地域のリソースを活用して継続的に取り組めるようにするための方策として、地域全体での教育環境をつくり上げることができないかということを考えました。

具体的には、
・大学で知識・スキルや指導法を学んだ学生が、地域人材に対して指導・教育を行う
・地域人材が小中学校の現場で指導・教育を行う

仕組みをつくれるのではないかというものです。

それによって以下のようなメリットが期待できます。

・学生にとっては大学教育で身につけたことを教えることで教育効果が得られ、地域でのボランティア活動実績にもなる
・大学教育の地域への転移が図られる
・同時に地域人材の掘り起こし、知識・スキルアップが高められ、やりがい創出にもつながる
・地域にいる人材が実施するため、大学から学生を派遣してもらうよりも移動の手間やコストがかからない
・地域と大学間の調整の手間などが省略できる、かつ、地域と大学の連携実績は残る

私自身、今回のフォーラムに参加させていただいたことで、地域全体が関わる教育という意味での地域教育の可能性を改めて感じることができました。

各地域の小中学校を中心とした教育面でのいろいろな課題が挙げられましたが、個人的にはそうした課題はチャンスと捉えられると思っています。

こうしたことをきっかけに、地域にある人材も含めた資源を活かすことを考えていきたいですね!

地域でできることはたくさんあります。
このような各セクターが集まる場から、どんどん新しいことを生み出していきたいと思います。

貴重な機会をありがとうございました!

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