2022年9月26日(月)8:30~15:00、都幾川中学校にてICT支援を行いました。
この日は、町の教育委員会が授業の見学を行うということで、タブレットの活用の様子を把握する意味合いもありました。
実際の授業に入るというよりは、授業の様子を外から見て、今後どのようなことができそうかを考える時間となりました。
先生方に一人1台ずつ端末が確保できていないこともあり、どうしても教科ごと、先生ごとに活用の度合いにも差があるのが悩みだそうです。
Meetの接続テスト、資料共有テスト、Classroomの準備を整えた後、授業の見学へ。
タブレットを使っていた以下の授業を中心に見て回りました。
【この日の時間割】
3限 2年生 社会 デジタル教科書
4限 3年生 社会 Jamboard
給食
5限 2年生 学活 調べ学習、スライドで発表
3限 2年生(社会)
このクラスではデジタル教科書を使っていました。
気になったのは、デジタル教科書を使っていたのが先生だけで、モニターに投影しているものの字が小さくてとても読めなかったこと。
生徒は紙の教科書を使っていました。
(後の課題で、タブレットでそれぞれデジタル教科書を見ながら作業していました)
これは投影する必要が果たしてあるのかな。
どのページを開いているか、どの部分に書いてあるのかを示すには有効かもしれませんが。
そもそも文字が多くて、デジタル教科書として画面で見るには見づらい構成です。
あと気づいたのは、小学校でも気になったのですが、先生の板書とそれをノートに書き写すのに意外に時間がかかるということ。
生徒がノートに書くという行為は、記憶の定着を図るためには有効ということはあるかもしれません。
ただ、先生が時間をかけて板書する必要があるかというと、正直疑問に感じます。
それなら予めスライドなどでつくった資料を見せて、ノートに書かせる方がずっと早いのではと思います。
データが残るので毎回、毎年すべてをつくりなおす必要もありません。
一つ一つはわずかな時間かもしれませんが、年間をトータルするとかなりの時間の節約になりそうな気がします。
その時間を別のことに使えるのではないかと感じました。
もちろんすべてを網羅した資料を事前に準備しておくというのは現実的ではありません。
授業で生徒の反応を見ながら付け足すこともあるでしょう。
そういうものこそ、リアルで板書する意味があるのだと思います。
タブレットを使うことで、これまでの授業のやり方を抜本的に変わる(変えられる)かもしれません。
必ずしもそれが正解ということではなく、目的に応じた使い方をするための選択肢の一つとして捉えられるといいですね。
4限 3年生(社会)
このクラスではJamboardを使っての授業と振り返りとしてのポイントの整理を行っていました。
ここでの授業が、まさにタブレットを活用した授業のやり方の一つだと思います。
- 板書をしない
- Jamboardで予め作成した資料を使う
- Meetで画面共有しながら先生が説明
- Classroomで課題を割り当て、生徒はそれぞれJamboardに入力して提出
このやり方であれば、仮にリモート環境になったとしても同じやり方が可能になります。
確かにリアル授業であれば必ずしもここまでやる必要はないかもしれません。
ただ、事前に準備したデジタル資料を使うことで、その場での板書や毎回同じ内容を繰り返すことが不要になることは、時間の削減や効率化の面で効果は大きいと感じました。
K先生にどうしてそうしているのかを聞いてみました。
- 板書が苦手。時間もかかる
- Jamboardを共有して閲覧するのではなく、Meetの画面共有を使っているのは、資料を先に見て質問の答えを知ってしまう生徒もいたため
とのことでした。
使ってみて、少しずつ改善を積み重ねた結果なんですね。
非常に大事なことだと思います。
給食
中学校の給食は12時30分スタートということでお腹がペコペコでした。
この日のメニューは
- ご飯
- とん汁
- いわしのかば焼き
- 野菜のおかか和え
- 納豆(埼玉県産大豆)
- 牛乳
でした。
(萩ヶ丘小学校に続き)またしても大盛りにしていただきありがとうございます!
おいしくいただきました。
ごちそうさまでした!
5限 2年生(学活)
この時間では、気になった職業について調べた結果をスライドにまとめ、発表をしていました。
イラストレーター、看護師、獣医、自衛隊・・・などいろんな職業が登場しました。
(残念ながら起業家はありませんでした笑)
スライドの切り替えやイラストのアニメーションを駆使して、楽しませようという工夫も見られました。
自分だけが理解して終わるのではなく、調べたことをまとめ、人に伝えるという練習は大切ですね。
また自分だけだと一つの職業について知っただけになりますが、それをみんなで共有すれば40種類の職業について知ることができます。
探究と共有。
この2つの要素を掛け合わせることがこれからの教育には大事じゃないかなと思いました。
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今日もいろんなおやつを用意していただいた野口校長はじめ、都幾川中学校の先生方、生徒の皆さん、ありがとうございました!